上田真樹の風景 ―音楽を彩る言葉を巡って―

講座説明

「人の住む所には必ず食物があるやうに、人の生きる所には、必ず歌があります」と山田耕筰も述べているように、古今東西いつも人の傍らには歌があり、そして歌とともに言葉がありました。

音楽は国境を超えた言語でありながら、言葉では表せない世界を表現するものでもあります。そして言葉も、本来は、言葉では表せないものを表現するための手立てとして生まれたといえるでしょう。

学生時代に「うた」を書きはじめ、「言葉と音楽」の関わりについて考えるようになりました。日本語のうたを西洋音楽の語法で作曲するということは、どういうことなのだろう。また同時にソルフェージュ(音楽の読み書きそろばんのような基礎教育)に携わるなかで、日本における西洋音楽受容の歴史や、音楽に関する「言葉」が生まれた過程にも非常に興味を持つようになりました。

言葉を伴う音楽である「うた」を書くということについて、また、音楽の中で使われるさまざまな「言葉」について、先人たちの作品や拙作、拙論文を用いながら、わたし自身の思うこと、考えること、感じることなどをゆるゆるとお話できたらと思います。演奏への手がかりとなりますように。

※ 本セミナーは終了致しました。


内容

第1回「うた」を書くということ/ゲスト:林 望(作家・国文学者)

うたを書くきっかけを与えてくれた林望氏とともに、聴く人に詩を届ける“そうち”である「うた」について語り合います。

第2回 耳で聴くことば

聴く人の耳に詩を届けるために、どのようなことを考えて作曲しているのか。修辞学的な観点も含めて拙作について解説します。

第3回 ことばが呼んでくるもの

言語が変わるとその言葉が呼んでくる音楽も変わる?詩をうたにするとき、言語が違うと何が変わるのか。唱歌や拙作を例に考えます。

第4回 ことばが意味するもの

西洋音楽が日本に入ってきてから150年ほど。わたし達が普段使っている音楽を表す「言葉」について、西洋音楽受容史とあわせてご紹介します。

第5回 そして「うた」を書くということ

日本語と西洋音楽。言葉と音楽について考えてきたわたしが今、「うた」を書くときに考えること、感じることなどをお話します。

※当セミナーは、Zoomウェビナーを使用して行います。
※お申し込みの皆さまには各回の動画を限定公開致しますので、リアルタイムでのご参加が難しい方にも安心してご受講いただけます。
※セミナーは基本的に生配信で行います。
※上記の内容は一部変更となる場合があります。

日程

第1回 7/30(金) 21時〜22時

第2回 8/6(金)  21時〜22時

第3回 8/13(金) 21時〜22時

第4回 8/20(金) 21時〜22時

第5回 8/27(金) 21時〜22時


受講料

15,000円(税込・全5回)

※いずれも10月末までご覧いただけるアーカイブ動画付き


ご受講までの流れ

1. お申し込み、お支払い
・下部の「お申し込み」ページ(アイザワノーツ オフィシャルストア)より、ご希望のチケットを選択の上、ご購入ください。
・ご注文完了後、 アイザワノーツ オフィシャルストアよりメールが届きます。(自動送信メール)
※メールが届かない場合は弊社 (seminar@aizawanotes.com) へご連絡ください。
※キャリアメールでのお申込みの場合、お客様の設定によりメールが受信できない場合がございます。事前にメール設定のご確認をお願いいたします。

2.アーカイブ動画(当日の録画)の視聴
・各回終了後、期間限定でご視聴いただけるようご案内予定です。


お申し込み(終了いたしました。)

下記画像をクリックし、アイザワノーツオフィシャルストアよりお申し込みください。

【ご注意】 講座実施日18時以降に購入された場合、購入日当日の講座をライブにて視聴することが出来ない可能性もございます。お早めのご購入をおすすめいたします。(購入前に実施された講座はアーカイブにて受講可能です。)


備考

・お申込み後、後日「ウェビナー登録」のためのURLをメールにて送信いたします。 
 「ウェビナー登録」はお客様ご自身で行っていただく必要があります。

・お申込みの際は、お客様のメール受信設定をご確認ください。
@aizawanotes.com、@zoom.usからのメールが受信できるように設定をお願いいたします。
特にキャリアメール(@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jp等)をご利用の場合、初期設定で受信できなくなっている場合がございます。

・テキストは各自でご手配の上、受講ください。
・録音、録画などは禁止させていただきます。
・本セミナーに関するお問い合わせは、下記までお願い申し上げます。  
 seminar@aizawanotes.com


Zoomウェビナーについて

※ お使いのPC、iPhone、iPad、Android等さまざまなデバイスでご参加いただけます。※「Zoom」のご使用にあたってはアカウント作成は不要です。
※ PC以外でご参加になる場合、事前に「Zoom」アプリをインストールしてください。※ 本セミナーでは一般コース(聴講)の皆さまのビデオ・音声はオフでのご参加となります。
※「Zoom」についてはこちらをご覧ください。


講師

上田 真樹 - UEDA Maki –

東京都立芸術高校音楽科作曲専攻を経て、東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。同大学大学院音楽研究科音楽学博士課程修了。 第12回奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門第二位入賞。 第18回朝日作曲賞(合唱組曲)受賞。 主な作品に、『夢の意味』(東京混声合唱団委嘱作品)、『鎮魂の賦』(朝日作曲賞受賞作品)、オーケストラのための「あけぼの」(横浜シンフォニエッタ委嘱作品)、『あらしのよるに』(NHK東京児童合唱団委嘱作品)、『あめつちのうた』(ヤマトホールディングス委嘱作品)、NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲「僕が守る」、「ポジティブ太郎〜いつでも始まり〜」など合唱作品が多い。今年度の中学校の部課題曲「足跡」の編曲担当。『心に花を咲かせようプロジェクト』では作品を提供し、被災地キャラバンツアーに参加するなど音楽を通しての震災復興活動も行っている。 現在、国立音楽大学、桐朋学園大学、各非常勤講師。